今回はWindows レンタルサーバーである「ExpressWeb」から「heteml(ヘテムル)」へのサーバー(WordPress)移転について書きます。
- heteml(ヘテムル)へ移転した理由
- タイトル
- 本文
- サーバー移転の準備
- WordPressをローカル上に保存
- データベース(MySQL)をエクスポート
- heteml(ヘテムル)の独自ドメイン追加
- heteml(ヘテムル)のデータベース(MySQL)作成
- ローカル上に保存したWordPressのwp-config.phpを書き換える
- heteml(ヘテムル)のサーバーに接続し、移転する前のWordPressの全てのファイルをアップロード
- ExpressWebのデータベースをインポートする
- ドメインのDNSを設定する
- サーバー(WordPress)移転が完了
- WordPressのトップページ以外が404 not foundになってしまう
- heteml(ヘテムル)は電話サポートを行っていない
- サーバーを移転する際の注意点(SEO)
heteml(ヘテムル)へ移転した理由
このブログはWindows レンタルサーバーである「ExpressWeb」を使用していましたが、つい最近、
タイトル
[ExpressWeb]使用量が上限に近づいています
本文
○○ (EW○○)/○○@○○.com 様
ご契約いただいておりますホスティングサービスの使用量が上限に近づいています。
2013/12/29 9:00:17 時点での使用量
disk space usage – 0%, bandwidth usage – 96%※使用量がご契約容量を超過しますと、自動的にサービスの提供が中断されますのでご注意ください。
※転送量(bandwidth)はユーザポータルより、最大150GB/月まで追加が可能です。ユーザーポータルはこちら:
https://secure.windowshosting.jp/clientarea.php—————————————————
データ・ジャパン株式会社
インターネット事業部
Windows ホスティングサービス
—————————————————
※本メールは機械的に送信されているため、ご返信できません。
ご質問はサポートチケットシステムをご利用ください。
—————————————————
上記のようなホスティングサービスの使用量が限界に近づいてきているため、サービスが中断するというメールが届いていました。
「ExpressWeb」では、よく内容を確認してみると、標準転送量が月に30GBまでしか転送することができません。ブログのアクセス数も増えてきているため、転送量を追加することも可能なのですが、既に契約しているheteml(ヘテムル)のサーバーに移転させることを決めました。
heteml(ヘテムル)であれば、1日40GBまで転送可能となっています。
サーバー移転の準備
まずはExpressWebのサーバーにアップロードされている、WordPressのローカル上に保存します。
FTP情報はExpressWebのサーバーを契約したときに使用したメールアドレスに「サーバー設定完了のお知らせ」というメールが届いていると思いますので、
■FTPサーバ情報
FTPユーザ名: EW○○
パスワード: [セキュリティ上非表示としています]
FTPサーバ名: ftp.○○.net
ルートフォルダ名: ○○.net/wwwroot/
このような記載がされています。
もしくは、ExpressWebの「WebsitePanel – ログイン」にアクセスして頂き、ユーザー名とパスワードを入力し、管理画面にログインします。
ログインすると「アカウントメニュー」の中に「スペース」という表示があります。こちらをクリックします。
クリックすると「ホスティングスペース」のところに「EW○○」という表示がありますので、さらにこちらをクリックします。
クリックすると、「スペース制限」の右側に「スペース詳細を表示」という小さい表示がありますので、こちらをクリックします。
すると、中央ぐらいにFTPに関する情報が記載されています。
WordPressをローカル上に保存
WordPressをローカル上に保存するために、FTPクライアントソフトを使用します。今回はFTPクライアントソフト「FileZilla(ファイルジラ)」を使ってみます。FileZilla(ファイルジラ)はこちらからダウンロードできます。(Windows、Mac、Linux、BSD、 Solarisで使えます)
ダウンロードで完了すると、解凍してソフトを起動させます。
(Windows7で起動した場合)
ソフトを起動させると、左上の「ファイル」→「サイトマネージャ」をクリックします。
クリックすると「サイト マネージャ」が立ち上がりますので、新しいサイトを追加する場合は左下の「新しいサイト」を追加します。
追加するとエントリに「新規サイト」が追加され、「一般」のところにホスト、ポート(特に入力する必要はありません)、プロトコル(「FTP-ファイル転送プロトコル」を選択)、暗号化(「平文FTPを使用」を選択)、ログインの種類(「通常」で問題ありません)、ユーザ、パスワードを入力するところがありますので、ExpressWebのFTP情報を入力しましょう。
入力が完了したら、入力した情報等に間違えがないか確認し、最後に「接続」をクリックしましょう。
サーバーに接続すると、「wp-admin」、「wp-content」、「wp-includes」のフォルダやindex.phpなどのファイルが確認できると思いますので、これらのフォルダやファイルをすべてローカル上に保存します。
「CTRL+A」でファイルとフォルダを全選択し、
ローカル上(今回はデスクトップ)に移動させて保存します。デスクトップ上に新しいフォルダを作り、そこに保存するとよいでしょう。
データベース(MySQL)をエクスポート
ExpressWebの「WebsitePanel – ログイン」からユーザー名、パスワードを入力してログインして頂き、ホスティングスペースの中に「データベース」がありますので、こちらにカーソルをあわせて頂くと「SQL Server 2008 」、「MySQL 5.1」、「ODBC DSN」という項目が現れます。
その中の「MySQL 5.1」をクリックします。
クリックすると「MySQL 5 データベース」という表示がありますので、こちらで使っているデータベースの「表示」の「データベースを参照」をクリックします。
クリックすると、phpmyadminのログインページに移動しますので、こちらでお使いのデータベースのユーザー名とパスワードを入力します。入力に間違えがないか確認し、「実行する」をクリックします。
クリックするとphpmyadminの管理画面になります。こちらで左側でお使いのデータベースを選択します。
選択すると、中央上部の項目で「エクスポート」がありますので、クリックします。
クリックすると「DB のダンプ(スキーマ)表示」になりますので、こちらで「エクスポート」は「全選択」、「SQL」にチェック。オプションはコメントにチェック、構造にもチェックし「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT を追加」、「IF NOT EXISTS を追加」、「AUTO_INCREMENT 値を追加する」、「テーブル名やフィールド名を逆クォートで囲む」の4つにチェックします。最後に「データ」は「データ」のみにチェックします。
下に進み、「ファイルに保存する」はファイル名のテンプレートは既に記入されていると思いますので、そのままでOKです。テンプレートを記憶させるにチェックします。
圧縮は「”zip 形式”」にチェックを入れます。次に「non」をチェックし、全角カナへ変換するにチェックする必要はありません。
最後にチェック項目に間違いがないかを確認し「実行する」をクリックします。
クリックすると、しばらくしてファイルを開こうとしていますという表示になると思いますので、ファイルを保存にチェックを入れて、OKをクリックします。
保存する場所はデスクトップがいいでしょう。
heteml(ヘテムル)の独自ドメイン追加
heteml(ヘテムル)に移転するドメインの追加を行いますので、「heteml コントロールパネル | ログイン」で契約したときに発行されるIDとパスワードを入力してログインします。
ログインすると中央に「基本情報」が表示されているところがありますので、こちらで「ドメイン・メール設定画面へ」という水色のボタンをクリックします。
クリックすると、中央に「独自ドメインを設定する」という水色のボタンがありますのでこちらをクリックします。
クリックすると、「独自ドメインを設定されている場合、先に独自ドメインを取得している必要がございます。」という表示になります。今回はサーバーを移転するため、ドメインは既に取得済みですので、「OK」をクリックします。
クリックすると「独自ドメインの登録」ページへ移動します。こちらで移転させるドメインを入力し、公開フォルダの設定を行います。取得されているドメインを入力すると、自動的に公開フォルダがドメイン名になります。
入力した情報に問題がなければ水色の「独自ドメインをチェックする」をクリックします。
クリックすると、「ご指定のドメインの DNS 設定が heteml の DNS に設定されていない可能性があります。」という赤色の注意を促す表示が現れますが、heteml の DNS に設定していないくても独自ドメインは登録できますので、水色の「独自ドメインを登録する」という表示をクリックします。
クリックすると、heteml(ヘテムル) の契約したサーバーに移転するドメインが追加されます。
heteml(ヘテムル)のデータベース(MySQL)作成
heteml(ヘテムル) でのドメイン登録が完了しましたので、次はデータベースの作成を行います。
右側になる「ウェブ関連」から「データベース」をクリックします。
クリックすると、「データベース」のページに移動します。こちらで水色の「データベース作成画面へ」をクリックします。
クリックすると、データベースの新規作成ページへ移動します。こちらでデータベース名、接続パスワード、メモ(記入しなくても問題ありません)を入力します。
記入に問題がなければ、水色の「データベースを作成する」をクリックしましょう。
データベース一覧でちゃんとデータベースが追加されているのか確認しましょう。なお、データベース名には必ず「 “_”(アンダースコア)」が付くので、お間違えなのないようにしてください。
ローカル上に保存したWordPressのwp-config.phpを書き換える
ローカル上に保存した移転するWordPressのwp-config.phpを書き換えます。
ローカル上に保存したWordPressのフォルダには「wp-config.php」というファイルが存在しています。こちらのファイルをHMTLファイルなどが編集できるテキストエディタで開きます。テキストエディタは無料のものでじゅうぶんです。
テキストエディタでファイルを開くと上記のようになっています。こちらはExpressWebでのデータベース情報のままとなっていますので、heteml(ヘテムル)で新しく作成しましたデータベースの情報に書き換える必要があります。
// ** MySQL 設定 – こちらの情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘_○○’);/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘_○○’);/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘○○’);/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘mysql○○.heteml.jp’);/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースのキャラクターセット */
define(‘DB_CHARSET’, ‘utf8’);/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */
define(‘DB_COLLATE’, ”);
MySQL のホスト名はheteml(ヘテムル)の場合は「mysql○○.heteml.jp」となっています。「データベースのテーブルを作成する際のデータベースのキャラクターセット」はそのままで問題ありません。
「データベースの照合順序」も移転前のもので問題ありません。
新しく書き換えた「wp-config.php」は間違えていないかを確認して、保存しましょう。
heteml(ヘテムル)のサーバーに接続し、移転する前のWordPressの全てのファイルをアップロード
そして、FTPクライアントソフトを使用し、新しいサーバー(heteml(ヘテムル))に接続します。
FTP情報は「heteml コントロールパネル | トップページ」の「FTP情報」に記載されています。
FTPクライアントソフトでサーバーに接続して、ローカル上に保存したWordPressの全てのファイルをheteml(ヘテムル)のサーバーにアップロードしましょう。
ExpressWebのデータベースをインポートする
heteml(ヘテムル)のコントロールパネルにログインして頂き、
heteml(ヘテムル)で新しく追加したデータベースを、「heteml コントロールパネル | データベース」のデータベース一覧から確認し、右側の水色の「phpMyAdmin」をクリックしましょう。
phpMyAdminに ログインし、トップページの左側にある、新しく作成したデータベースを選択します。
選択すると、中央上部に「インポート」の項目がありますので、クリックします。
クリックすると「インポート」ページに移動します。こちらでテキストファイルの位置で、ローカル上に保存したzip形式のデータベースを選択します。
ファイルの文字セットは「utf8」で問題ありません。「先頭から数えたスキップするレコード(クエリ)の数」は0に設定されている、インポートするファイルの形式は「SQL」の「SQL互換モード」→「NONE」に設定されているのかを確認します。
エンコーディングへ変換するは「non」にチェックが入っているか、「全角カナへ変換する」はチェックが外れているかを確認しましょう。
チェック等に問題がなければ、「実行する」をクリックしましょう。クリックすると、ExpressWebのデータベースがインポートされます。
ドメインのDNSを設定する
ドメインの登録、新しいサーバーへのWordPressアップロード、データベースのインポートが完了したので、次に移転するドメインのDNSを設定します。
私はドメインの購入をGMOインターネット株式会社のお名前.comで行っていますので、お名前.comでのDNS設定をご紹介します。
まずは「「ドメインNavi」ログインページ」にアクセスし、
お名前ID(会員ID)とパスワードを入力し、入力した情報に問題がなければ「ログイン」ボタンをクリックします。
クリックすると、ドメイン一覧ページに移動します。こちらで移転するドメインの右側にある「ネームサーバー」から青色の「変更する」ボタンをクリックします。
クリックすると、「ネームサーバーの変更」という表示が現れます。中央部分に「お名前.com各サービスを利用」、「他のネームサーバーを利用」という2つの項目がありますが、「他のネームサーバーを利用」にチェックを入れます。
他のネームサーバーを利用」にチェックを入れ、下に進むと「ネームサーバー情報を入力」するところがありますので、こちらでheteml(ヘテムル)のネームサーバーである、
プライマリネームサーバー : dns0.heteml.jp
セカンダリネームサーバー : dns1.heteml.jp
上記を入力します。入力後、間違えがなければ青色の「確認画面へ進む」ボタンへ進むと、ネームサーバーの変更が完了します。
お名前.comの会員になる際に使用したメールアドレスにも上記の「[お名前.com]ネームサーバー情報変更 完了通知 ○○.net」というタイトルのメールが届くようになっています。
ここで注意して頂きたいことは「インターネットの環境により、反映完了まで24時間から72時間程度かかる場合がございます。」という部分です。
サーバー(WordPress)移転が完了
ドメインの登録、新しいサーバーへのWordPressアップロード、データベースのインポート、DNSの設定が完了しましたので、サーバー(WoあrdPress)移転が完了しました。
反映されるまでに時間はかかりますが移転は完了しています。
WordPressのトップページ以外が404 not foundになってしまう
Windows レンタルサーバーである「ExpressWeb」から「heteml(ヘテムル)」のサーバーに移転したわけですが、ちゃんと移転しているか確認してみると、トップページ以外が「404 error – File Not Found」になってしまっていることがあります。
このような場合の対処は、1度WordPressの管理画面にログインして頂き、
左サイドメニューから「設定」→「パーマリンク設定」で、
「共通設定」で今現在のパーマリンク設定から別の設定に1度変更して、「変更を保存」を行い、再度元のパーマリンクに設定し直して「変更を保存」して頂くと、トップページ以外が404 not foundになってしまうのを解消することができます。
それでも解決できない場合は、「heteml コントロールパネル」の、
右メニューバーから「サポート」-「お問い合わせ」で、heteml(ヘテムル)にお問い合わせすることができます。
http://www.datajapan.ne.jp/expressweb/
上記のWindowsサーバーからヘテムルのサーバーに移転したいのですが、ネット上で公開している記事を参考にしても、うまくサーバー移転できません。
ちなみにCMSはワードプレスを使用しています。
また
○○.net/テスト.html
上記のような下層ページにアクセスすると、404 Error 「指定されたページ(URL)は見つかりません。」と表示されてしまいます。
このような場合、解決する方法はあるのでしょうか?
なるべく早めに返答をいただけますと幸いです。
実際に上記のようなお問い合わせを送ってみましたが、
お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
弊社でご提供しているものではございませんが、WordPressのお引っ越しについては
ご参考までに下記のページをご案内させていただきます。
ご一読の上、ご対応をいただければ幸いでございます。■WordPress:Moving WordPress
http://wpdocs.sourceforge.jp/Moving_WordPress■wordpressを丸ごと移管/移行させる手順
http://phono.co.jp/note/wp-wordpress%E3%82%92%E4%B8%B8%E3%81%94%E3%81%A8%E7%A7%BB%E7%AE%A1%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E6%89%8B%E9%A0%86_1256/index.htmlまた、404エラーになる該当のページを確認させていただきたく存じます。
お手数ではございますが、該当のページの正確なURLをお知らせいただきますよう
ご協力をよろしくお願い致します。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともヘテムルをよろしくお願いいたします。
上記のような回答を頂けました。参考にしてください。
heteml(ヘテムル)は電話サポートを行っていない
なお、heteml(ヘテムル)は電話サポートを行っていませんので、ご注意ください。 お問い合わせフォームから、サーバー移転などに関する質問等をお願いいたします。
サーバーを移転する際の注意点(SEO)
今回は「ExpressWeb」から「heteml(ヘテムル)」のサーバーに移転しましたが、サーバーを移転してしまうと、IPアドレスが変わってしまい検索順位に影響が出てしまうのではないかと考えている方もいますが、サーバーを移転したことにより、検索順位に影響を及ぼすことはありません。
ただし、サーバーを移転する際はDNSが浸透するまで「ExpressWeb」(旧サーバー)にWordPressのデータは全て残しておくようにしましょう。
DNSが浸透する前にWordPressのデータを削除してしまうと、検索エンジンのクローラがクロールした際にサーバー上にデータが存在しないと認識してしてしまいますので、ちゃんとDNSが浸透しているかを確認してから削除するようにお願いいたします。
ネット上にはDNSチェックツール、
無料DNSチェックツール(URL:http://www.look-dns.com/)
DNSの設定チェック(URL:http://dnscheck.jp/)
DNS AMP Check(URL:http://www.e-ontap.com/internet/check/)
が公開されておりますので、このようなツールで現在はどちらのDNSに向いているのかを確認することもできます。
また、今回はheteml(ヘテムル)にサーバー移転させましたが、新しいサーバーでは不具合などがないか前もって確認しておくことも大事です。
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