2023年9月14日に「9月ロイター企業調査：異常気象「収益にマイナス」44％、酷暑で人手確保困難」という記事が公開されており、9月のロイター企業調査では世界の異常気象による収益への影響を尋ねたところ、マイナスが44%で、プラスの7％を大きく上回り、非製造業の過半数、製造業の35％が異常気象は収益にマイナスに影響するとみているようで、他にも「As Climate Risk Grows, So Will Costs for Small Businesses（気候リスクが増大するにつれ、中小企業のコストも増大する）」という記事が公開されており、記事内では、気候変動に関連するリスクが増加しており、企業がその対応にますます多くの資金を確保する必要があることについて説明している。ハリケーン、山火事、海面上昇などの気象災害は、災害の準備や対応にかかるコストを企業に課すとともに、そのリスクが増大するにつれてコストも増加すると指摘されている。このリスクに対処するために、堅実なリスク管理戦略が必要であり、保険、資金積み立て、借入などの金融ツールを組み合わせて、異なるリスク要因に対処することが示唆されている。これにより、災害が発生した際に必要な資金を提供することで、企業の復旧がスムーズに進むと述べられているが、小規模事業は日常の経費（在庫の購入や給与の支払いなど）を賄うのに精一杯で、リスク管理に資源を割り当てる余裕を持っていないとされている。それがない場合、災害後の復旧がより高コストになる可能性があるとも指摘されている。日本でも気候変動が確認されており、それに伴ってリスクが増大し、適切なリスク管理がますます重要になっている。
また「How Are Businesses Responding to Climate Risk?（企業は気候リスクにどのように対応していますか?）」という記事では、気候変動リスクは、大半の企業にとって中程度の懸念事項であることが示されており、気候変動リスクがまだ企業活動に影響を及ぼしていない場合、企業は将来的に収益、コスト、投資に影響を及ぼすと予測している。さらに気候リスクが企業に影響を与える、または与えることが予想される最も一般的な手段は「規則や規制に影響を与えること」や原材料価格や一般的な営業コストの上昇を通じて事業運営コストを上昇させる可能性があり、自社の製品やサービスに対する需要も変化させる可能性がある。気候リスクによる事業活動への影響を軽減するために、新技術の採用や異なる事業拠点の選択も考慮しなければならないと書かれており、これは日本の企業も考える必要がある。
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