今回は、検索エンジン上でペナルティを受けていないサイトを閉鎖(削除)し、別サイトにコンテンツを移動するについてです。
ペナルティを受けているサイトA(手動によるスパム対策も適用されていない)を閉鎖(削除)して、サイト内のコンテンツ1と2を別サイト内(サイトB内)へと、移動させる場合の注意すべき点です。今回の場合は、閉鎖するサイト→別サイトへ301リダイレクト転送を行いません。
検索エンジンでのインデックス
閉鎖(削除)するサイトや移動させるコンテンツのページが検索エンジン上でインデックスされている場合は、インデックスされている情報を1度削除する必要があります。
Googleウェブマスターツールにご登録されている場合は、管理画面から閉鎖(削除)するサイトを選択し、「Googleインデックス」から「URLの削除」でURLの削除をリクエストすることができますが、あくまで削除を”リクエスト(要求)”するものです。
(今回は、ペナルティが受けていないサイトのURLを削除しますが、ペナルティを受けているなどの場合は、URLの削除を利用できず、再審査が必要となることがあります。参考:https://support.google.com/webmasters/answer/1269119?hl=ja&ref_topic=1724262)
完全に削除させる場合は、コンテンツのページを削除し、サイトでご利用中のサーバーから 404(見つからない)または 410(存在しない)の HTTP ステータス コードが返されているか確認します。なお、削除したコンテンツは、移動させるために一旦ローカル上に保存するなどしましょう。
404(見つからない)よりも、410(存在しない)の HTTP ステータス コードを返すことで、よりインデックスの削除がはやくなります。(参考:http://www.suzukikenichi.com/blog/how-to-set-up-410-gone/ )
サイトを閉鎖しても、サーバー上にコンテンツ情報が残っている場合もありますので、robots.txtを使用し、検索エンジンのクロールを禁止させます。
【記述例】
すべてのクローラーを指定し、サイト全体のクロールを禁止する場合
User-Agent:*
Disallow: /
Googleウェブマスターツールに登録されていない場合などは、noindex メタタグを使用し、検索エンジンのクローラのインデックス登録対象から除外しましょう。
【記述例】
<meta name=”robots” content=”noindex” />
noindex メタタグは、インデックスの登録対象から外すものであり、完全に削除するのであれば、サーバー内のコンテンツを削除し、 404(見つからない)または 410(存在しない)の HTTP ステータス コードが返した方が良いです。
別サイトへコンテンツを移動する
閉鎖(削除)したサイト内のコンテンツを、別サイトへ移動する際は、検索エンジンから完全にインデックスが削除されてから、別サイトでコンテンツを公開するようにしましょう。
検索エンジンでインデックスがまだ残っている場合は、いずれ検索結果内から削除されますが、重複コンテンツと判断される恐れもありますので、rel=canonical 属性を指定すれば、別サイトで公開されたものを認識することできます。
【記述例】
<link rel=”canonical” href=”正規化したいURL” />
なお、閉鎖(削除)したサイト内で、rel=canonical 属性が使用されている場合は、変更しておく必要があるでしょう。また、別サイトで、移動したコンテンツを公開する場合に、既に存在しているコンテンツと重複しているものがないか確認しておきましょう。
コンテンツ公開後にすべきこと
・検索クエリに変動はないか
閉鎖(削除)したサイト内に存在してコンテンツを公開してことで、検索クエリに変動がないか、定期的に確認しておくことをおすすめします。
・検索エンジンに正しくインデックスされているか。
閉鎖(削除)したサイト内に存在してコンテンツを公開し、その後検索エンジンに正しくインデックスされているか確認しましょう。検索エンジン上でページURLを検索する、公開したコンテンツ本文を検索するなどを行ってみましょう。
問題がある場合は、Googleウェブマスターツールから「クロール」の「Fetch as Google」を使用する、「クロールエラー」などを確認してみましょう。
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