肉厚で濃厚な”沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―”ディレクターズ・エディション版の感想です。

 

Amazonで注文して、「沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション」が本日到着しました。

 

沈黙のWebマーケティング書籍

 

丁寧なAmazonの梱包を開封すると、肉厚な本が現れます。どれくらい肉厚なのか、調べてみると、

 

肉厚な本

 

黒毛和牛のカルビが、5枚分くらいです。本当に肉厚なのがわかります。(※撮影に使用した肉は、本と共に美味しく頂きました。)

肉厚な「沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―」のディレクターズ・エディション版ですが、内容もかなり濃厚です。著者である松尾茂起氏の味が、しっかり染みています。

 

タブレット

 

私は、タブレット(NEXUS7)を持っており、Amazonで購入した電子書籍を読みます。沈黙のWebマーケティングも、Kindle版があります。最近までKindle版が発売されることは知らなかったですが、電子書籍だと、”そこにあるけども、実際のリアル上ではそこにない”と感じる時があります。これは個人差かもしれませんが、書籍事態の質感や年代を感じたいのであれば、肉厚な書籍版の方を購入されることをおすすめします。時代は進みますが、そこが書籍の良いところかなと思います。

 

エピソードの感想

・夜明けのSEOペナルティ解除

検索結果上で、ウェブサイトの順位が下落して、GoogleWEBマスターツールに登録すると、ガイドラインに違反しているというメッセージが届いており、手動によるスパム対策が適用される。適用されてからの、解除の方法などが解説されています。

私も、代行ではありますが、数多くのWEBサイトで、手動によるスパム対策が適用されたサイトを取り消してきました。

本書では、外部リンクをメインとするSEO業者を依頼して、業者が行ったリンク施策が原因で、手動によるスパム対策が適用されたということを隠しながら、ペナルティ解除のサービスを営業する会社がいることが紹介されています。所謂、「マッチポンプ」と呼ばれるもの。

これまでに私も、Googleからペナルティ(手動によるスパム対策)を適用されたサイトを解除してきましたが、ポリシーがあります。

そのポリシーとは、手動によるスパム対策が適用されたサイトで、ペナルティを解除して、再びスパム対策が適用されても、断るというものです。複数のサイトを運営・管理している方から、手動による対策の解除をどんどん依頼されても断る場合があります。

私からすると、同じ施策を繰り返している。ペナルティを解除してからの”進歩”や”成長”が見えないという理由で断ります。その先に、新たな進展があると考えているからです。人は成長するものです。

さらに、本書の中では、片岡の恋人であるヴェロニカが、手動による対策が適用されて、問題あるリンクを修正し、再審査リクエストを送信。その後、手動による対策(ペナルティ)が解除されるまでに、1週間~4週間程度とあります。経験上、確かに1週間~4週間程度で、手動による対策(ペナルティ)が解除されますが、再審査リクエストを送信するまでに、行わないといけないことに時間がかかったりします。

ちなみに、私は代行で行っていますが、依頼者に頼んで削除してもらうことや、直接リンクを設置した会社に依頼することなどもあります。このようなやり取り(連絡)を行うのに意外と時間がかかります。

ボーンさんの言う通り、問題あるリンクを発見した場合は、迅速にリンクされているサイトの管理人や外部リンクをメインとした外注先(SEO業者等)に連絡して、削除や修正を行った方が良いです。ここの連携がうまくできていないと、早期に問題解決(ペナルティの解除)には至りません。

 

・偽りと本質のWEBデザイン

WEBデザインについて、ボーンさんが本質について語ります。”デザイン”って聞くとどうしても、サイトの見栄えとかソースの綺麗さとかを考えてしまいがちです。本書では、本質は”言葉”にあることを教えてくれています。

本書では、”そもそも論”や”ワクワク感”をプラスしてみることが重要であることを説いています。これは、自分で”ワクワク”しないものは、コンテンツとして用意しても、他者(検索者)に対して”ワクワク”を与えることは難しいということを指していると考えれます。

コンテンツの制作者も”ワクワク”するようなコンテンツを用意すれば、他者(検索者)に対して”ワクワク”するでしょう。

これは、ワクワクしている感じで他者と繋がれば、そこには心理学でいう人間の三大欲求の一つである、”集団欲”という欲が働くと考えています。共有・どこかに所属していたという心が反応しやすいです。何かを求めている方にとって、訴えかけることができやすいと考えています。

 

・Webライティングは二度輝く

”心に響く言葉”の力を説いています。だが、心で響く言葉だけでは、他者(検索者)に対してアプローチできないので、写真や画像、もしくは動画を使うことも必要であるという。その場合はセールスレターである。

これは、私が読んでいる「言語の社会心理学 – 伝えたいことは伝わるのか (中公新書)」の中で、コンテンツ発信者(送り手)が読者(送り手)に、情報を伝えたい場合、言葉というメッセージ(言語、非言語も含む)で配信すると、ノイズ(障害)が入り、コンテンツを受けとった者は、精確にその情報が受けとりにくい・理解できないといったことが書かれています。

その場合に、写真や画像、もしくは動画を使うのは、有効であるといえる。

 

 ・逆襲のSWOT分析

SWOT(スウォット)分析について解説しています。SWOT分析とは、

 

強み:目標達成に貢献する組織(個人)の特質。
弱み:目標達成の障害となる組織(個人)の特質。
機会:目標達成に貢献する外部の特質。
脅威:目標達成の障害となる外部の特質。

http://ja.wikipedia.org/wiki/SWOT%E5%88%86%E6%9E%90

戦略計画ツールとして用いられるものです。

競合が現れた場合、どのように対策すれば良いのか。既に現れている場合はどのようにしないといけないのか。企業としての目標設定の仕方などが書かれています。

ちなみに、これは心理学でいう、「ジョハリの窓」と呼ばれるものと共通している部分が多いです。

ジョハリの窓というのは、心理学者ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが発表したものです。

1.自分も知っていて、他人も知っている:開放
2.自分は知っているが、他人は知らない:秘密
3.自分は知らないが、他人は知っている:盲点
4.自分も知らないし、他人も知らない:未知

http://www.aty800.com/yaotyan/2006/09/post_1d4c.html

コミュニケーションにおける自分自身の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えたモデルになります。コミュニケーションの円滑な進めるという意味では、このエピソード後の「真実のソーシャルメディア運用」でも参考になるでしょう。

 

・コンテンツSEOの誘惑

人間心理に基づいて、コンテンツを制作すべしということが解説されます。

検索結果上で表示されたコンテンツを読むのは、ロボットはなく”人間”です。人間には”感情”といったものがあります。その感情や心の作用を分析して、コンテンツを作ることは大事です。

コンテンツを読む、情報を理解すると、その情報に対して人間の心が反応します。サイトの外部リンクもそれにより変化します。外部リンクから、人の反応といった部分を読み解くことは、SEOにとって重要なことであると言えます。

 

・感情を動かすコンテンツを作る

コンテンツは、人間が情報を読んで理解し、それにより行動したりするものです。そこには、人間の感情といったものが入り、反応します。つまり、人間の心に反応しないコンテンツを作っても、受容することは難しいと言えるでしょう。

人間はロボットではありません。コンテンツを制作する場合には、「コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術」に書かれているように、文脈や背景となる分野を意識して制作すると良いです。

 

・真実のソーシャルメディア運用

現状として、ソーシャルメディア(Twitter,Facebook,Google+など)を使っているけれども、うまく運用できていないところが多いです。運用ができていないことに対して、ボーンさんが、真実のソーシャルメディアの運用について語っています。そもそもコンテンツは、人間に読まれないと、そこからの反応(行動)はないです。感情に対して反応・行動させるには、数多くの人にリーチさせる必要があります。

心に反応するソーシャルメディアの正しい運用方法について書かれています。人間は、一人一人で生まれた環境が違えば、価値観も異なります。つまり、こちらから、一方的にソーシャルメディアでサイトのページ等の投稿だけを行っても、読んでもらえることは少ないでしょう。

他者に反応してもらうには、こちらから積極的にアプローチする必要があります。そのためには、他者が発信していることに対して、しっかりと聞いて”受容”することが大事だと言えます。受容した上で、相手に対して反応や応答しなければ、一方的は押し売りと捉えられてしまう恐れがあります。これは、ソーシャルメディアだけではなく、人間社会において他者とコミュニケーションを取る上でとても重要なことです。

ソーシャル上とはいえども、相手にしているのは”人間”です。

 

・G戦場のレンタルサーバー

運営しているウェブサイトで使用しているレンタルサーバーは大丈夫なのか?といったことを解説しています。

大規模なサイトになればなるほど、画像や動画などを使用し、負担がかかりやすくなります。Webマーケティングを行った結果、サイトにアクセスが集中しますので、同じく負担がかかります。熱血のボーンさんは、本気のレンタルサーバー選びについて説いています。

私は、ヘテムルにいくつものサイトを置いているので、このエピソードを読むと、かなり不安になります。

 

・さらばボーン!沈黙の行方に

「沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―」の最後のエピソードになります。これは、本書を読んで、ボーンの行く末を確認してください。涙。

 

・エピローグ

最後のエピソードだけが分かります。

 

・余談

「沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―」のディレクターズ・エディション版と比較した黒毛和牛のカルビですが、

調理するボーン本

(※実際に、フライパンなどで調理すると、紙なので非常に燃えやすいです。火事の恐れがありますので、絶対に行わないでください!)

美味しく調理するつもりが、誤って本書を、美味しく調理するところでした(笑)

本書自体を調理するのは、大変危険な行為です。ですが、本書を読み、内容を理解した上で、そこからの行動・実践は読んだ貴方(読者)にかかっています。本の内容は濃厚でしたが、内容を理解し実践して、さらに個人や企業が成長するかどうかは、貴方の”調理次第”です。

メインディシュをご堪能あれ

濃厚な味のある本をご堪能あれ。WEBマーケティングに興味が出ること、うけあいかもしれません。WEBマーケティングはやらなければ、いけないことが多くあります。本書を読み、1歩1歩踏み出すことで、やがてそれが積み重なり”大きな変化”を引き起こします。