海外ドラマを翻訳する仕事について書きます。この記事は、ドラマやアニメを勝手に翻訳して良いか悪いかということを別にして考えて書いています。誤解のないように書いていますが、もしあった場合はご了承ください、すみません。

・日本のアニメ勝手に翻訳「字幕組」、「著作権侵害」指摘に中国ネット民が反論

最近、ネットの情報を収集していると、この記事が目に付きました。この記事では、「日本のアニメやドラマを、勝手に「字幕組」と呼ばれる方たちが翻訳して動画共有サイトなどで配信している」といったことが書かれています。

中国の方を批判するつもりはないですが、本記事内では、

日本の著作権法の第21条(複製権)、23条1項(公衆送信権)、第27条(翻訳権、翻案権等)の条項に違反。

上記の法律に違反すると書かれています。最低限守らなければいけないルール(法律)は、どこの国でもあります。それに対しての違反(反する行為)は良くないことです。

今回は、日本のアニメやドラマなどを、中国の「字幕組」と呼ばれる人たちが、勝手に翻訳し配信していることが話題となっています。

これは日本と中国や韓国といった間で勝手に翻訳し配信しているというところが注目されていますが、日本においても、海外ドラマを勝手に翻訳し配信している方は存在します。もちろん、これもルール(法律)には違反している恐れがあります。

米国などで海外ドラマが配信されると、まず日本国内に住んでいる場合は、その作品を配信してすぐに鑑賞することは難しいです。(問題として、英語などが分からない、日本国内で配信されるのが遅いといったことが挙げられます。)

海外ドラマの最新話を配信・公開するのが”遅い”

本記事では、

字幕組を擁護する背景には、切実な事情がある。一つは質の悪い抗日ドラマに代表される国内コンテンツへの不満。もう一つは、海外の優れた作品が、政府の厳しい検閲制度によって正規コンテンツとして国内に流通できない

このように書かれています。質の悪いというのは批判だと思います。このあとの、「海外作品が、政府の厳しい検閲制度によって規制」というのは、日本でも似たようなことがあります。

海外の作品(ドラマ)は日本で流通しないということはあまりありません。流通しないことはないのですが、海外ドラマを日本に持ってきた時に、配信や流通するのが遅いというのはあります。これには、配信や流通するプロセス(過程)で、吹き替えをつけることや著作権の問題などが原因としてあると思います。

AmazonインスタントビデオやGooglePlay・Huluといった動画配信サイトでは、海外ドラマが字幕ではありますが、一部先行で日本でも配信されています。このような配信は、一部の海外ドラマ作品で行われており、全ての作品で行われているわけではありません。

「好きな海外ドラマの作品の最新話をいち早くみたい」という欲求は、海外ドラマのファンであれば、誰しも持っているものだと思います。このような場合、今回の記事に代表されるような「字幕組」というものは、中国だけではなく、日本にも存在しています。

昔も今も、勝手に海外ドラマの翻訳を行い、配信している方はいます。そういう方は何人か見てきました。

これは、「好き」という感情であれば、翻訳したいという考えをいだくのは、普通だと考えています。ただ、「好きな海外ドラマの作品の最新話をいち早くみたい」のですが、アメリカ(海外)のドラマを日本で配信する際はどうしても”タイムラグ”というものが発生します。

日本のドラマやアニメを勝手に翻訳して配信している「字幕組」からすれば、メリットとして翻訳の勉強ができる・生の英語などに触れることができます。

日本に住んでいる、もしくは日本語が翻訳できる方も、好きな海外ドラマの作品だから翻訳しているというのもあります。

新しい形での「字幕組」が存在できる環境

ドラマやアニメを勝手に翻訳を行い、配信している字幕組。最低限守らなければいけないルール(法律)は、どこの国でもあるため、違反した行為は良くありません。

ただ、通常のプロセス(過程)では、配信するのが遅い、もしくは公開や流通できないこともあります。

配信するのが遅い場合は、最低限のルール(法律)を守った新しい形の「字幕組」というものが存在しても良いのではないかと思います。海外ドラマを日本に持ってきた場合や、日本ドラマを海外に持っていく場合、配信や流通というのがどうしても遅れてしまいます。

海外ドラマやアニメのファンにとっては、「作品をいち早くみたい」という欲求がありますので、作品をできる限り早く配信や流通できる環境を整備する必要もあり、そこで新しい形のドラマやアニメを字幕するグループが存在することで、より身近に作品を鑑賞することができるようになります。

海外ドラマを日本に持ってきた場合などに、どのようなプロセス(過程)を経て、配信されるのかは詳しくは分かりません。分かりませんが、環境を整える・改善することで、今以上にファンに作品を届けることができると思っています。

また、好きな者同士で、許可やルールに沿った形で、字幕にして配信するといった取り組みができれば、海外ドラマなどの市場が発展しやすくなる。もしくは翻訳者の育成といった部分にも貢献できるのではないかと思います。