書籍「10年つかえるSEOの基本」(著者:土居 健太郎)を読んだ感想です。

10年つかえるSEO

今回は、AmazonでKindle版(電子書籍)を購入しました。なぜ、電子書籍を購入したのか。

10年”使える”ようにするために、この書籍を劣化させないようにしないといけないからです。

紙媒体の書籍は、元々が”紙”です。紙が劣化する原因は、科学的な要因と生物的な要因、物理的な要因があります。

主に3つに分けられる劣化の原因ですが、3つの要因をさらに細かくすると、劣化する原因は様々です。(熱や光によるものや虫や、自然災害といったものもあります。)

気になる方は、「紙の劣化/損傷要因 | 資料保存について」を読まれると良いです。

電子書籍であれば、Kindleといった電子ブックリーダー端末は劣化しますが、書籍自体はデータとして半永久的に残ります。

聖書として崇める

つまり、本書を”聖書”として語り継ぎ、崇めたい場合は、基本的にいつでも”つかえる”わけです。SEOは宗教みたいなものだと誰かが言っていました。

電子書籍化された”聖書”を語り継ぐことのメリットとして、人の”長期記憶”に残りやすいことが挙げられます。

人の記憶には、「感覚記憶」・「短期記憶」・「長期記憶」があると言われています。

感覚記憶は、目や耳といった感覚器官で受けとった感覚をとりあえず記憶します。とりあえず記憶しただけでは、すぐに忘れてしまいます。

感覚記憶の中で意味がある情報と判断したものは、短期記憶に送られます。意味がある情報だと判断しても、生活を営む上で必要でないと感じていくと、それはすぐに忘れてしまいます。

ですが、ある程度の時間で、人がある程度だと質だと感じることで、それは長期記憶となります。長期記憶となれば、長期に渡って記憶を維持できます。忘れにくくなる。(「記憶」の仕組みを知って効率よく学習したい

電子書籍であれば、半永久的に残っているので、時間はたっぷりあります。長期記憶として残りやすいです。もちろん、内容といったものにもよります。

第1章 検索エンジンは、なんのために、どんなことをしているのか。

この章では、検索エンジンの仕組みについて解説されています。

検索エンジンは、誰にとっても、どんな質問に対しても、最高の回答者であろうとしています。「誰」というのは、Google自身のことではなく、検索者(ご主人様)です。

「ご主人様」というのは、しもべが「主人」を呼ぶ時に使います。Googleはご主人様(検索者)のしもべではないですが、満足させようとしています。いわば”仕えている”といえるかもしれません。(奉仕

そのためには、ウェブ上の情報をインデックスし、整理することで、いつでも瞬時に取りださせるようになっています。

取りださせるとは、検索結果で表示させることを指しています。

でも、検索結果で単に表示させるだけでは、ご主人様は満足しません。ご主人様により良く満足してもらうために、アルゴリズムという仕組みで、最適な状態にできるように取り組んでいます。

逆に言えば、今の検索結果は、ご主人様を満足させるように取り組んでいる結果であるとも言えます。その背景(コンテキスト)を理解することで、SEOはできるんです。

愛の魔法

(画像:フリー写真素材「ぱくたそ」

「SEOは魔法じゃないけど、ご主人様のためなら”愛の魔法”使っちゃうぞ。

第2章 検索する人の気持ちと行動を考えみよう

この章では、アクセス解析から、検索者の気持ちや行動をよみ取り、ウェブサイトを訪問するシーンを具体的にイメージしようといったことを解説しています。

検索者が”検索する”というのは、欲求の表れであるとも言えます。

そこで参考になるのが、アメリカ合衆国の心理学者であるアブラハム・マズローが理論化した「人の欲求5段階説」です。

人の欲求は、5段階あると言われています。

・生理欲求(食事・睡眠・排泄といった本能的な欲求)

・安全欲求(健康状態の維持や経済的な安定といったものを求める欲求)

・所属と愛の欲求(社会において自分が必要とされている・愛されたいという欲求)

・承認の欲求(集団の中において認められた・尊敬されたいという欲求)

・自己実現欲求(自分の持つ能力や可能性を活かして、創造的活動がしたいという欲求)

http://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html

上から順に、生理欲求が叶うと、次から次へと自己実現欲求までを求めていくものです。特に、”検索”という行動というのは、自己実現欲求の表れであるとも言えます。

今、直面している問題を解決し、能力といったものを高めて、目標に向かっていく。または、問題解決自体が目標である場合もあります。

そのために検索して情報を理解し、行動するといったことが考えられます。

このような検索する行動の背景(コンテキスト)を理解すれば、検索エンジン自体も正しく理解できるようになっていくことでしょう。

検索する行動の背景(コンテキスト)を理解し、ウェブサイトにおいて反映させていくことで、”検索エンジン自体の学習”にも繋がります。いわゆる、Win-Winということでしょうか。

検索エンジン自体を学習できることができれば、結果としてそれは検索者(ご主人様)を満足させることにも繋がっていきます。

第3章 検索キーワードを見つけよう

検索キーワードを調査し、SEO効果をより確実なものにしていくために検証を行っていく必要性といったことを解説しています。

検索行動を理解するといっても、検索エンジンを利用する”検索者(ご主人様)”は様々です。アクセス解析から、検索者の背景を理解しても、より確実なものをウェブサイトに反映させていくために、検証していく必要があります。

検索するためには、Googleやサードパーティ(外部)のキーワード調査ツールを利用していくと良いでしょう。

検証を行い、確実なものを反映させていくことで、検索エンジンもそうですが、検索者に好かれるウェブサイトになっていきます。

第4章 検索キーワードをサイトに反映させよう

検索者の行動(キーワード入力)を理解し、サイト内のタイトルやコンテンツにどのように反映させれば良いのかといったことを解説しています。

タイトルタグは、検索結果で表示される部分です。訪問してもらうためには、検索者を理解しクリックされやすいものにすべきといったことが書かれています。

ウェブサイトは訪問し、情報を読んでくれたユーザーが、理解し、感情を発生。その結果、行動を促す。もしくは、精神的な欲求を満たすことで「価値」といったものが生まれます。

いかに検索結果から訪問してもらうかを考えるのは、SEOのステップとしては大事なことです。

第5章 コンテンツを作ろう

この章では、ウェブサイトのコンテンツは、どのようにして作れば良いのかといったことを解説しています。

優れた独自のコンテンツを作るためには、検索者の関心をいただくコンテンツを作る必要があります。関心というのは、心をひかれ、注意を向けることであります。

心をひくためには、検索者を受け入れて、取り込む必要があります。検索者を拒んでいては、心をひいて注意を向けることはまずできません。

私的には愛は結果、恋は過程、と捉えています。

恋が育てば愛へと成長するって感じで。

http://www.raitonoveru.jp/howto/h4/554a.html

上記のページに、このようなことが書いてあります。心をひくには、検索者(ご主人様)に対する恋が必要です。

好きになればなるほどに、心をひこうとして、知恵を出して工夫するわけです。これは先ほど紹介した、「人の欲求5段階」の愛の欲求といったものを表れであるとも言えるでしょう。

恋は、愛へと変わります。これは、日本人が本来もっている「おもてなし」でもあります。

愛へと変わると、それが行動を促し、ウェブサイトにも反映されます。もちろん、恋でも行動を促します。ここでの行動とは、コンテンツの制作や改善などを指しています。

愛には情熱の要素も含まれています。それがウェブサイトにも反映されていくと、訪問した検索者は刺激をうけます。刺激を受けた検索者は行動を促し、それがリンクを生む可能性をはらんでいます。

精神論ではありますが、ウェブサイトを動かして運用しているのは、人です。

第6章 リンクを集めよう

この章では、SEOでのリンクの重要性や検索結果を不正に操作するブラックハットへの理解といったことが解説されています。

検索エンジン自身には感情といったものがありません。感情がないので、恋や愛といった感情を直接的によみとり評価し、検索結果で上位表示できるものではないです。

では、検索結果で上位表示するための要素としては、何が必要なのか。

これは、”リンク”です。

ただ、検索者は基本的に直接リンクを見ているわけではありません。情報を求めてコンテンツを訪れます。

SEO業者といった方からすると、依頼者がいるわけで、より依頼者の要望に沿おうと、検索結果の上位表示で重要なリンクを作ったり、はったりします。道が逸れてしまうと、スパムリンクといったものにもなりかねません。これも、別の”愛”の形であるのでしょう。

いわゆる、ブラックハットといったものになります。

昨今では、Googleウェブマスターツールに登録していると、「不自然なリンク」という理由でGoogleから手動による対策が適用されます。アルゴリズムのアップデートにより、自動で処理されることもあります。

リンクを集めることが難しくなってきているように思われますが、要はスパム行為や不正なことをしなければ、この問題は解決します。

どのようにリンクを集めていくか。

本書では、「人間関係を構築していくように、様々なサイトとリンク関係を築いていく」と書かれています。人間関係を、直接検索エンジンがよみとってくれるわけではないです。

よみとらないですが、リンクが発生するということは、そこには”人の行動”があります。人間関係を築くことで、間接的にリンクを発生させて、集めることもできます。

人間関係を築くためには、検索者の求めるコンテンツを配信していく必要があります。配信していく際に、情報を文章に置き換え、感情的な表現で、心を震えさせる。いわゆる、ライティング手法。

それ以外に、ソーシャルメディアでのコミュニケーションも影響してきます。

ここでいうコミュニケーションというのは、一方的な発信ではなく、他者を受け入れて理解することで会話するといった意味があります。

ただ、こうなってくるとWEBマーケティングにも関わってきます。SEOはWEBマーケティングの一環です。

第7章 SEOを「売り手目線の販促行動」と考えてはいけない

この章では、広告とSEOの違いや、本来のSEOへの理解といったことが解説されています。

広告は、商品やサービスをどのようにユーザーに購入や利用してもらえるかを考えます。SEOは、ユーザーが求めている情報はどのようなものを考えます。

そもそも、コンテンツというのは映画や漫画、小説などの教養や娯楽として提供されてるものです。

「SEOは広告だ」と言っている方もいるかもしれませんが、検索エンジンは有料広告枠と、自然検索枠に分かれています。

有料広告枠と自然検索枠全てが広告になってしまい、一方的な売り込みになってしまうと誰も使わなくなってしまうでしょう。

人は売り込まれるのが嫌いです。一方的な自慢話などばかりで、人の話を聞かないのも嫌われたりするものです。

つまり、人は「自分の話を聞いてほしい、理解してほしい」ものです。それを取り込むと、SEOでもうまくいくでしょう。

最終章 検索エンジンの進化とこれからのSEO

検索エンジンはどうなるのか、今からのSEOの取り組み方などついて解説しています。

人が検索する行動を行う場合は、目標となるものを求める時でもあります。欲求が働きます。

欲求を満たすためには、解決となる答えを掲示することです。これは、今も昔も変わっていません。

検索者の精神的な欲求を満たす、解決をさせるためには、送り手として正しいSEOの理解や実践が求められます。

世の中には、それを邪魔している”甘い誘惑”や”おいしい話”があります。飛びついてしまうと、痛い目をみてしまうかもしれません。

正しいSEOを取り組んでいくには、ブレない心が必要でもあります。

検索エンジンも検索者の問題や悩みを最も適した形で解決できるように取り組んでいます。まだまだ至らないところもあります。

最も適した形で解決できるようにするためには、正しいSEOへの取り組みで、検索エンジンを自ら作っていくという心構えも必要なのかもしれません。

悩んだときに自ら”つかえる”検索エンジンを思い描く。

感想

私は昔からSEOに取り組んでますので、再認識といった部分で勉強になったこともありました。

本書はストーリー形式で進んできます。物語というのは、人が分かりやすく情報も理解しやすいです。

この書籍は、「10年つかえるSEOの基本」というタイトルなのですが、”つかえる”って「使える」・「仕える」・「支える」に置き換えることができます。

「支える」っていうのは、障害となる邪魔なものがあると先へ進めなることを意味しています。SEOでも障害となることはあります、そんな時につかえる書籍という意味にもとらえることができます。

また、「仕える」というのは、前に書きました。Google検索ではなく向こう側にいる検索者につかえるという意味にもとらえることができます。しもべではないですが、ご主人様的なものですね。

私からすると、わざと発想力を養うために、本書のタイトルを「つかえる」とひらがなにしているのかと思ってしまいます。

コンテンツを制作する際は、このような発想力や置き換えも大切であると考えています。

仕えてくれる彼女

(画像:フリー写真素材「ぱくたそ」

最後に、すずちゃんみたいな女の子が10年以上”つかえてくれたら”、嬉しいです。こんなことを書くと、彼女に怒られます。

検索エンジンではなく”彼女”に捨てられないようにしよう。





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