今回は2014年2月15日(土)に大阪で開催された「ウェブコンサルタントサミット 001 | ウェブコンサルタントになるには(webconsultant.jp/summit/)」というサミットに参加した感想その3です。

 

5.前へ

登壇者:運営堂(www.uneidou.com) 森野誠之 (もりの せいじ)

この「前へ」というのは、明治大学ラグビー部監督 北島 忠治氏が、明大ラグビー部10訓の言葉である。監督であるまで「前へ」という言葉を言い続けた。

森野氏は、この「前へ」という言葉が好きで、自分が考えていることもお客様に対しても、やっているのはこれだけであると語る。

前へというのは、障害物があった場合に、障害物を取り除いて、お客様に前に進んでもらう。「こんなことをやりたいけれども、どうしたら良いのか?」などの疑問に答える仕事。

もう1つは、後ろ向きにいく力(分からない、知らない、できないなど愚痴の類)を全て取り除いて、前に進んでもらう。これをやられると森野氏はキツイと語る。

この後ろ向きにいく力を取り除く場合は、逃げ道を全てたってしまう。できないことをなくしてもらう。言い訳できないようにして進んでもらう。

森野氏にはできないこともあるという。それはなにかというと、まったく動こうとしない人、どっしりと構えて進もうとしない人。このような人には何もできない。動きたい人の背中を押すことはできる。

森野氏はアクセス解析をやっているが、どうやったら前に進むためのヒントが数字上にあるか、これしか考えていない。レポートがどうとかということ、細かいところは考えていないそうです。

 

このセッションの内容

・何故、独立したのか?

・何故、アクセス解析をやっているのか?

・地方で頑張るには?

・今やっていること

 

森野氏は運営堂というサイトでメルマガ(http://www.uneidou.com/melmaga)を毎日書いている。最初は勉強のために書いていたそうですが、これが強力な営業ツールとなっていると語る。

誰にも頼めれていないけれども、「役に立ちそうだ」ということをやれば、それが勝手に仕事を呼んでくると考えている。面倒くさいことは”宝の山”

 

経歴

・高校までバスケ部(体育会系、ウェブの人って意外と体育会系が多い。私も高校の時に山岳部でゴリゴリの体育会系。。)

・浪人している

・化学系の大学院出身

・総務で3年間働く

・人材派遣の営業をやっていた

・イベントの企画などをやっていた

・ホームページの営業をやっていた

・無職やっていたこともある(自らのぞんで無職になったそうです。無職で経験したのがあっという間にお金がなくなり、働かないといけないということ。独立しても、お金はすぐになくなっていく、この感覚は大事。給料はくるものだと思っているが、無職や独立すると給料の有り難みが分かる)

・リストラされたこともある

 

自分に合った仕事を探し続けてきた森野氏だが、自分なりの結論は「人の下では働けない性格だった」ということ。

 

・そして何も考えずに独立。独立してから生活するためにやったことは、土日は家電量販店で派遣を行う。依頼があればなんでも(制作からちょっとしたプログラムまで)やり、返事は「はい」だったそうです。

・独立したてで「いいえ」という選択肢はない。これは体育会系出身のメリットである。実行あるのみ(参考:ゴルゴ13(http://goo.gl/xmpNVy))

・これをやると、自然とお客さんが増えていったと語る。また自動的に接客力と幅広いが身に付いていったそうです。家電量販店の接客はためになる。パソコンを1個売るのに苦労するそうで、家電量販店に来る人は「パソコンどれがいい?」と質問するが、どれでもいいわけで、どこに着地させて売るかが大事。

 

WEBサイトを作るときでも、検索で訪れたユーザーをどうコンバージョンさせるかというのに役立ったという。なので、接客の仕事がやった方がいい。

・コミュニケーション能力は経験した数だけ。本を100冊読んでもしょうがない。現場に出るしかない。

 

何故、アクセス解析をやっているのか?

アクセス解析をはじめた理由(06年~)

・効果をはっきりさせたかったから

・感覚的な打ち合わせをやめたかったから

・作ってからを仕事にしたかったから

・数字が好きだったから

 

実はこれは綺麗事だったという。

 

ホームページ制作の営業をやっていた時に困ったこと

・新規を取り続けないといけない

・制作部隊に怒られる(あれがない、これがない、分からないとなぜか怒られる)

・売上がないと怒られる(上司に怒られます、つめられるのはキツイです。)

・売れないとお客様に怒られる(作って納品したけどお客様に怒られる)

 

喜ばれて安定した収入を得たいと、森野氏は考えていた。新規を取り続けるのはつらいと感じていたそうです。

 

よくある図

解析から改善点

施策実行

効果が出る

みんな喜び

バンザイ

 

 

これはよく見ますが、こんな奇麗なことははない。こうなるのは稀(レア)なケースである。

森野氏はまったくうまくいかなかったという。

・とにかくもうからない

・基本的に話しが通じない

・レポート内容がかわらない(お客様のサイトが変わらないから)

 

儲からない理由

WEBサイトでの月商100万で、粗利30%の場合、固定費が15~20%、更新費や広告費が、10~15%。

最初から解析費を予算どりしている会社はないので、0円。ここをとるのは難しい。

話しが通じない、レポートの意味がないの対処として、ブログを2007年から開始し、本もかなり読んだそうです。それっぽいセミナーにも参加し、著名な人のセミナーにも行ったと語る。

だが、知っていることとできることは違う。現場にでないと分からない。レポート書いてもしょうがない、Googleアナリティクスの勉強をしても、結局通じないとのこと。

実際は、地方のアクセス解析は、予算規模が違う。(セッションのイメージ画像は、動画(http://www.ustream.tv/channel/how-to-become-a-web-consaltant)の購入をオススメいたします)

東京などであれば、予算100万ぐらいということをいうが、地方へいくと「予算が100万ぐらいか?」という話しになる。「ぐらい」ではなく「も」ではないのかと森野氏は語る。地方の場合は100万もくれるのかということになる。地方では、そもそも解析予算が少ないので、実際はない。つまり、解析をやってはいけないということ。お金がないところをとるのは無理である。

東京なのでは、例えば戦略コンサルタントなどがコンセプトを作る。(KGIとかKPIなど)

地方では設計の作業が無駄。所詮、机上の空論。現実は、コンセプトがなければ、目標もないし、どうやったら儲かればそれでいい。

地方の社長さんであれば、すぐに「これは儲かるのか?」と聞かれる。それしか聞かれない。なので、儲かることを考える必要がある。

設計などの概念がないので、設計費がもらえない。やるだけ赤字になるので、設計をやってはいけない。一直線でゴールを目指すしかない。

また地方では、分業すること自体が無駄。

東京ではそれぞれのプロフェッショナルがいるが、地方ではフリーランスのプロフェッショナルはいない。そのため、人はできるだけ増やさない、というか増やせない。増やしてしまうと赤字になってしまう。つまり、一人が最高であるということになる。

アクセス解析はサイトとずっと向き合っているので、分業はできない。複数の人がアクセス解析にかかわると、違う目で見てしまうことになる。長期で見た場合も、新しい担当者になると、リセットされてしまい、1からやらないといけないので、アクセス解析は難しい。

アクセス解析をやる場合は一人で、ゴリゴリとやっていくしかない。

 

地方で頑張るには?

地方での生き残り術(アクセス解析の場合)

 

・解析はしない(データは見るけれども、ちゃんとレポートは出さないで、「こうすれば、良い」という答えを伝えてあげる、レポートありきではなく、”アクション”ありきでやってあげる)(地方だとかさばるものにはお金は出してくれるので、デザイン案とかは通りやすいとのこと)

・設計はしない

・一人でやる

 

最短距離で目標に到達するというのがとても大事。ゴールが見えているのであれば、後はどんなやり方ではないと森野氏は語る。

 

結果を出すためには

・仕事を減らす。時間を作って、勉強する、質を上げることを頑張る。量をこなすと限界がある。質を上げれば仕事がくる(営業をしなくても)。できることをブログに書くと良いかもしれない(現場感は大事)。仕事はくるのでやったことない仕事などがくると経験がつめる。

この繰り返し。

・アクセス解析の場合は、絶対に量を追わないこと。「レポートを商材として売りたいからパッケージにしてほしい」という要望があるが、森野氏はやらないとのこと。それは必ず値下がりするだけで、お客様も満足しない。質が高いものをたまに出せば良いと語る。

 

結果を出すためには(後半)

・何かを始める。”前に進む”ということを考える。何かをやりたいのであれば、即実行。これはフリーランスの良いところ。やりたいと考えていたことをやめてしまうと、やらなくなってしまう。それでは変わらない、前に進めない。やりたいのであれば、とにかくやる!

・やった(実行)したのであれば、外部に告知。ブログなどで「○○します」と宣言するとやめられなくなってしまうので、やらないといけない。

・やらないといけないので、強制的に継続する。やめてしまうと自分の価値が落ちてしまう。

・そうすると、できるようになる。

・できるようになると、楽になる。スムーズに進むようになる。そうすると、新しいことがまた始められるようになる。この繰り返し。

何か始めようとするのであれば、大々的に告知してしまうのが一番良いと森野氏は語る。アントキの猪木風にやると良い。

仕事の価値の向上を考えると、効率が上がる。量をこなすためにやるのは難しい。

今、森野氏が一番思っていることは、未来とお客様のために動くということ。今と自分の都合で動かない。「○○をやってほしい」と言われたらどうやったら、どうやったらやれるのかを考える。これをやっていれば、自然と仕事ができるようになる。

未来のことを考えるのは、今あることはあと何ヶ月後とかになるなるかもしれない。未来のことを考えると、「今これをやっておかないとダメ」というのがある。(これは、つまり「いつやるか?今でしょ」ということですかね)

森野氏自身、今やっている仕事はずっとは続かないと常に考えている。それを考えると、これをやっておかないと後々危ないのではないか、というのが見えてくる。

アクセス解析の場合は、レポートを作り、「このようにしてください」というのが基本的な仕事。その先は、制作、もしくは広告の仕事になってくる。アクセス解析の仕事が危ないと感じるのであれば、サイトを作ると人を集めるところができないと、アクセス解析の仕事はなくなる。

作ってくれる人と集めてくれる人がいないとサイトの状況は変わらないので、アクセス解析の仕事はない。

作ると集めるのは、制作会社と広告代理店など。

この制作会社などのことを考えずにアクセス解析のレポートを出しても意味が無い。アクセス解析のレポートを単に出すのではなく、調整をうまくする方が、良い。

スムーズに動いてもらうには、どの情報をどのタイミングで、あげる、もしくはもらわないといけないかというのが、わかってくる。

森野氏がアクセス解析のレポートを出すときは、出す前に関係者の人に確認をとる。スムーズに動けるレポートを出すということが大事。4割が調査などで、レポート作る作業は2割しかない。残りの4割が周辺の調整となる。それが完了すれば、レポートが提出できる。

 

今やっていること

アクセス解析を7年ほどやっているが、そろそろ限界ではないかと森野氏は考えている。

実現性のない解析は本当に無意味である。森野氏自身、ひしひしと感じているそうです。

感覚に頼ったデザインも無意味。森野氏は制作会社と相性がわるい。それは、アクセス解析はサイトのダメだしであるから。

カッコイイサイトを作っている人は多く、確かにデザイン案はとおりやすいとのことだが、森野氏みたいな人からみると欠点だらけ。

なので、理屈にそったデザインをすべきである。

グランフェアズ(http://www.granfairs.com/)というサイトの設計をしてからサイトを作るという会社と共同で、分厚いレポートを出しても意味がないので、手段はなんでもよく、未来とお客様のゴールのために仕事をしている。

 

最後に

3回にわけてウェブコンサルタントになるには(大阪会場)の記事を書きましたが、今回で終了となります。

セッション終了後に、懇親会、2次会、3次会と参加された皆様、本当にお疲れ様でした。(3次会まで参加しました。皆さん本当に元気で、楽しくやられている方ばかりだなというのが印象。参加した中で一番若い私も負けてはいられないと感じる。)

全てを知りたいという方は動画(http://www.ustream.tv/channel/how-to-become-a-web-consaltant)の購入をオススメいたします。

 





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