バーボン・ウイスキーの定義

 

バーボン・ウイスキーの定義について解説しています。

うんちくとして知っておくと、便利かもしれません。

 

そもそもバーボンって何?

アメリカ合衆国ケンタッキー州を中心に生産されているウイスキーの1種である。厳密にはアメリカン・ウィスキーになる。略して「バーボン(Bourbon)」と呼んでいる。

バーボンという名前の由来は、1775年4月19日から1783年9月3日まで行われたアメリカ独立戦争の際に、アメリカ側に味方した近世フランス王国の王朝「ブルボン朝」に由来している。ブルボン朝は、ルイ王朝とも呼ばれる。

その後の第3代目の合衆国大統領となるトーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)が、ケンタッキー州の郡のひとつを「バーボン郡(Bourbon County)」と命名する。この地方で、生産されるウイスキーの名前となる。その後、庶民にも定着していく。

現在バーボン郡は、バーボン・ウイスキーの誕生地としても広く知られている。

1789年、エライジャ・クレイグ(Elijah Craig)牧師によって作られたが始まりとされる。クレイグ牧師は、「バーボンの父」と知られるようになり、ケンタッキー州ジョージタウンの創設者でもある。

牧師の名前をとったバーボン・ウイスキー「エライジャ・クレイグ」は、現在でも販売され一般的に知られている。

こうして、バーボン・ウィスキーという区別は、”ケンタッキー州で生産されたコーン・ウィスキー”のことを指すようになる。ケンタッキー州で作られたバーボンのラベルには、「KENTUCKY STRAIGHT」という表記がある。

その後、バーボン・ウィスキーとコーン・ウィスキーでは、原料と製法があまりにも似ているため、再定義がされる。再定義後、アメリカ合衆国の法律において「バーボン」の規定される。

 Bourbon may be produced anywhere in the United States where it is legal to distill spirits.
バーボンは法的にスピリッツの蒸留を認められた場所ならアメリカ国内のどこでも製造できる

http://en.wikipedia.org/wiki/Bourbon_whiskey

ケンタッキー州で生産されたコーン・ウィスキーが、バーボンと呼ばれます。だが、現在では法的にスピリッツの蒸留を認められた場所で、アメリカ国内であればどこでもバーボンが製造できるとなっている。

 

製法

51%以上80%未満のトウモロコシを使う

51%以上80%未満のトウモロコシ以外に、ライ麦・小麦・大麦などを使用する。80%以上のトウモロコシを含むウイスキーは、「コーン・ウイスキー」と呼ばれる。

 

 内側を焼き焦がしたホワイトオーク製の新樽に詰めて、2年間熟成させる

 バーボンは新品のホワイトオーク樽で熟成されるが、樽は内側を焦がしてあるため、単に年数だけで原酒の熟成度合が進むとはいえない。逆に焦がしているために年数が経ちすぎるとマイナスになる。10~12年程度が限界とされている。

バーボンの製法|バーボンウイスキー雑学|Blanton’s|洋酒|商品紹介|宝酒造株式会社

10~12年程度が限界されているが、「ヴァージン バーボン」などは15年ものが存在しています。内側を焦がすことで、樽の成分がお酒に移ります。そうすることで、バーボンが生まれます。

 

他にも、

・連続式蒸留で160プルーフ(80%)以下に調整
・125プルーフ (62.5%) 以下で内側を焼き焦がしたホワイトオークの新樽
・添加物(キャラメル)などを足すことはできない
・4年未満のバーボンの商品は、ラベルに年数を表記すること
・瓶詰めするときは、加水して80プルーフ(40%)以下にしてはいけない

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1328852788

このような製法で作られてます。

 

コーン・ウイスキーとの違い

コーン・ウイスキーは、熟成期間は短いです。熟成させても6ヶ月のものがほとんどである。バーボンは、じっくりと熟成させることがバーボンの条件となっている。

バーボンは、焼き焦がした樽(新品、または中古)の中で熟成させるが、コーン・ウイスキーは焼き焦がした樽で熟成させることができない。熟成させなければいけないという義務や法律もなく、そのまま出荷しても問題はない。熟成する際に使用する樽も、バーボンで使用する樽とは異なる。

バーボンも、コーン・ウイスキーも、トウモロコシを主に使用するが、配合の仕方が異なっている。これもコーン・ウイスキーの特徴である。

 

ジャック ダニエルは、バーボンではない!?

ジャックダニエル(Jack Daniel’s)というウイスキーがあるが、これもバーボンと区別される。厳密には、ジャックダニエルは、「テネシー・ウイスキー」となるため、「バーボン・ウイスキー」とは異なる。精確にいうと、バーボンではないですが、テネシー・ウイスキーもバーボンの1種である。

バーボン・ウイスキーと材料や蒸留の仕方に違いは、ほとんどないです。

・テネシー州で作る

・蒸溜直後にサトウカエデの炭で濾過してから貯蔵する

バーボンはどこでも作れるけどテネシーウイスキーはテネシー州じゃないと作れないって事です。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1328852788

違いはないですが、ケンタッキー州のバーボン郡で作られていない、製法が若干異なります。

 

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